地下鉄始発駅に住む

忘却

札幌市民会館予定地駐車場の解体がやっと始まりました。計画が出てから長かったねえ。明治安田生命ビルはまだ建っているけれどね。
で、ふと気がつけば王子サーモンの建物はもう無いのですね。転勤している間に無くなっちゃったようです。
あの風格の建物だからどっかに移築したのかと思い、ネットで調べてみたら、耐震性に問題があり、そのままの保存も移築も難しいから破壊したそうです。
表向きはね。
経緯をたどって推測すると、王子サーモン側も、札幌市側も維持する金を出すのが難しいからって事っぽい。
まあそうだよね。所有者だからって永遠に維持管理なんてできないよね。小樽と函館の史跡指定されて悲惨な目にあってる個人所有者の例もあるので、無理強いは出来んわな。いやいや、世知辛いですな。
で、ここで登場するのが保存を訴える団体ですよ。
保存を訴えるからにはそれなりの維持管理計画を出して譲渡を迫ってるのかと思ったら、「歴史ある建物だ。もったいないから壊すな。俺らは金を出さないけどな。」って感じ。
函館どつくのゴライアスクレーンのパターンです。相手が違うけどね。
ランドマークとなっているような物とか、歴史が詰まっている物は出来るだけ保存してほしいとは思うけど、自治体がすべてやるのは限度があるよね。
市民団体が動いて何とかするには、まず資金を持たなきゃいけないんじゃないの?基金を作るとか、借入先を作るとかさ。
金を出さないくせにキャーキャー騒ぐ奴って嫌い。嫌いよ。